在宅勤務中のランチで時間があったので、少し歩いてカレーを食べに行きました。
行ったのは戸越公園のホーカーズ。芝浦で長年営業していたカレーの有名店が移転した店。
店主が世界を旅して行き着いた赤いタイ🇹🇭カレー、インド🇮🇳のチキンカレー、アイルランド🇮🇪のポークカレーの3種の絶品カレーが味わえる店です。
ホーカーズ
ホーカーズは東急大井町線の戸越公園駅から歩いて3分ほど、メインの商店街から少し離れた静かなところにあります。ランチのみ営業している店です。
店内はカウンターのみの6席。近所のサラリーマン風の方の来店が多い様子です。また、テイクアウトでカレーを頼んで行く方も結構いました。
固定メニューのカレーは赤いタイカレー(600円)、インドのチキンカレー(650円)、アイルランドのポークカレー(750円)の3種類。2種盛りも出来て、見ていると2種盛りを注文しているお客さんが多い様子です。
それ以外にはカレー炒飯(650円)や限定のムガール風ラムカレーなどがあります。
オーナーシェフの長沢徹也さんはこの店を出店するまでの顛末や波瀾万丈の半生を書いたノンフィクション「インドのカレーは夕陽色」を出版しています。
ホーカーズ店内で売っていたので買って読んだのですが、長沢さんはアイルランド大使館の料理人をしていた事もあり、その後サラリーマンなどを経験し、インド、タイなどに旅して、各国のカレーのレシピを覚えたそうです。読み出すと止まらない楽しい本で、通販でも売っているので気になる方は是非。
6席のカウンターのみの店内はちょうど2席だけ空いていて、正面に案内されました。
注文は券売機で食券を買うスタイルです。
先客が食べていたカレー炒飯が美味しそうだったので、自分はカレー炒飯(650円)に赤カレー(250円)を単品で注文。連れはチキンカレーとポークカレーの2種盛りにサラダとデザートセット(800円+180円)にしました。
カウンターの上には辛さ調節のチリパウダーがあります。
カレー屋さんにしては意外なナンプラーはタイ風の赤いカレーやチャーハン用です。
こちらは福神漬けです。
カレー炒飯+赤いカレー
カレー炒飯に赤いカレーは10分もかからず出てきました。
カレー炒飯
カレー炒飯は上海風とのことで、具にあまり辛くないチョリソにグリーンピースたっぷりのカレー風味。
カレー炒飯だけを食べても十分に美味しいのですが、結構量が多いので、ちょっと飽きるかも知れません。単品のカレーを追加するとぴったりだと思いますし、他の方もそうしていました。
あとでオーナーの本を読んで知ったのですが、芝浦で営業していた時に、前日のご飯の残りを有効に使おうと始めたら、人気メニューになったそうです。
グリーンピースたっぷりなのがうれしい炒飯です。
タイの赤いカレー
ホーカーズの3種のスタンダードカレーの中の一種、赤いカレー。タイ南部のクラビ風とのこと。
それなりに辛いシャバシャバのココナッツミルク風味のタイ🇹🇭カレーです。
ちょっとしょっぱい感じもしますが、ココナッツミルクの甘みとチリの辛味がちょうど良く、ご飯が進みます。レモングラスなどスパイスもたっぷりで本格的な味。
カレー炒飯にタイカレーの組み合わせは絶妙でした。
ポークカレーとチキンカレーの2種盛り
連れはアイルランドのポークカレーとインドのチキンカレーの2種盛りです。
ご飯が随分と量があったので、メニューを見直したのですが、普通盛りは300gと一般的な200-250gよりとかなり多いです。
なお、ご飯の量は調整可能で、少なめ250g、20円引き、小ライス200g、50円引き、半ライス70円引きと調整出来て、値引きもあり良心的です。
アイルランドのポークカレー
ポークカレーはオーナーシェフが以前大使館の料理人をしていたアイルランド🇮🇪のダブリンのカレー。
バターを多めに使用した濃いめの味です。
辛味も抑え気味でシチューに近い感じでしょうか。普通に美味しいカレーですが、自分はエスニック風のシャバシャバのカレーの方が好みかも。
インドのチキンカレー
南インドケララ州のチキンカレーです。見えているのはカレーリーフ。カレーの中では一番辛い大辛との事です。
シンプルだけども力強い味。たしかに辛いけども、普通に食べ進められる辛さです。スパイスの具合が絶妙で、旨味が強く、ご飯が進みます。我々は3種の中ではチキンカレーが一番気に入りました。
サラダとデザート
野菜の切り方、味付けがホテルで出てくるようなサラダを思わせます。シェフが作ったサラダって感じがします。
デザートはタピオカ入りのココナッツミルク。カレーのあとにちょうど良い甘さのデザートでした。
どれも美味しく大満足のランチでした。1人1000円以下でこれだけの満足感はなかなか無いです。しかも、量も十分です。夫婦の接客も完璧で雰囲気も良いです。近くだったら何度でもリピートしたい店です。
店内で売っていたホーカーズのオーナーシェフ、長沢徹也さんの著作「インドのカレーは夕陽色」は通販でも購入出来ます。
長沢さんがホーカーズをオープンするまでの半生や、ホーカーズの店を開店するまでの話がリアルに描かれていて、読み始めると止まらない楽しい本です。
また、ホーカーズ開店の話は物件探し、レシピ習得、接客、経営についてなど、これから飲食店をオープンしたい人にもかなり参考になるのではと思いました。