ずっと欲しかったアルミ手打ちの雪平鍋。1万円程度とちょっと値段が張るので、なかなか購入できなかったのですが、浅草のかっぱ橋道具街の釜浅商店で見ていて、つい欲しくなり、ちょっと奮発して購入しました。
味噌汁や煮物を作ったり、ほぼ毎日使っており大満足の買い物でした。購入した時の話と、3年ほど使っての感想を紹介します。
姫野作アルミ手打雪平鍋
鍋工房姫野作アルミ手打雪平鍋を購入
買ったのは大阪の鍋工房姫野作の本手打雪平鍋。姫野作はよく雑誌やWebの記事で見かけます。大阪八尾市の職人、姫野寿一さんの手作りの鍋。見ているだけで惚れ惚れする美しい鍋です。
姫野作の雪平鍋は安価なものと比べると厚く、板厚が3mmあり、熱伝導率が高く、お湯が沸くのが速いです。重さは普通の雪平鍋に比べて少しだけ重いですが、気になるほどではありません。
手作業で付けられた凹凸が美しいです。これで鍋が丈夫になり、火が通りやすくなるそうです。
6寸(18cm)で一万円程度と値段はちょっと張りますが、一生ものだと思って使っています。
雪平鍋、行平鍋?
なお、”ゆきひら鍋”は雪平鍋、行平鍋と2つの漢字の表記があるのですが、釜浅商店さんのサイトに説明がありました。
昔に歴史上の人物「在原行平(ありわらのゆきひら)」
という人が島流しの刑にあい、その時その島で塩を鍋で作り、そのできた塩が雪のようであったという話があります。そしてその時使用した鍋が今のゆきひら鍋であったと言われています。それにより、その在原行平から「行平鍋」
http://www.kama-asa.co.jp/info/1192/
また雪の様な塩が出来た事から「雪平鍋」
とも言われるようになったと伝えられているらしいです。
どっちでも良い、との事でしょうか。
姫野作雪平鍋の制作風景のビデオ
中田英寿さんのNIHONMONO(にほんもの)に作っているところのビデオがありました。職人芸、って感じです。
こちらは合羽橋の手作りの調理器具にこだわった釜浅商店の姫野作本手打行平鍋の紹介ビデオ。
雪平鍋用の落とし蓋
今回は雪平鍋の蓋と煮物にちょうど良い木の落とし蓋も一緒に購入しました。
雪平鍋を使う前の準備
パッケージには注意書きも入っていました。
使う前に、米のとぎ汁で煮立てて鍋に膜を作ります。一旦沸騰させて30分ほど弱火で煮ます。これで、アルミの表面に膜が出来て鍋が黒くならなくなるそうです。
姫野作雪平鍋を3年使ってみて
昆布と鰹節で出汁を引いて味噌汁を作りました。豆腐のお味噌汁。熱が満遍なく通って上手に仕上がりました。
落とし蓋をして煮物を作りました。
こちらは先日の玉ねぎと豆腐の味噌汁。
中華の卵スープを作りました。
以前はスーパーで購入した雪平鍋を使っていたのですが、具材に火が通る時間が時間が早くなって、味噌汁や煮物が美味しくなったと思います。
毎日のように使っていて、当然汚れたりするのですが、定期的にクエン酸を使って掃除してなんとかきれいに保っています。
普段使いの鍋にしてはそれなりのお値段ですが、それだけの価値があったと思っています。鍋工房・姫野作のアルミ手打雪平鍋はネット経由でも購入出来ます。