オクラは日本ではどこの野菜売り場でもみかけるメジャーな野菜ですが、実はアフリカ原産。南北大陸ではアフリカ系の住民が多い地域で幅広く食されています。ブラジルも例外ではなく、様々な料理のバリエーションがあります。
ブラジルではシンプルに玉ねぎ、にんにくと炒めて野菜の付け合せとして食べたり (Quiabo Regogado)、東北部の料理でオクラ、干しエビ、カシューナッツなどをミキサーにかけてとろとろにしたカルル(Caruru)など色々とあります。
今回紹介するのはオクラと鶏肉の煮込み(Frango Com Quiabo)。元々はブラジル中部のミナスジェライス州(Minas Gerais)の郷土料理ですが、ブラジル全国の家庭料理として広まり、特に母の日の料理として有名だそうです。
鶏肉と野菜の自然のうまみだけで味付けをする非常にシンプルな料理です。ライスとアングーと呼ばれるコーンミールを水で溶かしたものと食べられる事が多いです。
オクラと鶏肉の煮込み フランゴ・コン・キアボ(Frango com Quiabo)
材料(2人分)
鶏もも肉 | 1枚 |
オクラ | 2袋 |
チキンブイヨン | 100ml |
トマトピューレ | 大さじ1/2 |
玉ねぎ | 1/4個 |
にんにく | 1片 |
塩 | 適量 |
コーンミール | 50g |
ライス | 適量 |
コーンミールはスーパー等で売っていないことも多いので、通販での購入がおすすめです。デパートなどでよく見かける富澤商店は粉系が充実していて、コーンミールも100gから購入できます。
チキンブイヨンはキューブを水で溶かしたものでも。
作り方
1. 玉ねぎ、にんにくはみじん切りにします。
2. オクラはヘタを取り1cmに切り分けます。
3. 鶏もも肉は鶏の唐揚げより少し小さい程度に切り分け、塩をして、水が出てきたら、キッチンペーパーで水を取ります。
4. フライパン(又は中華鍋)に油を熱し、オクラを中火で炒め、少し色がついたら一旦取り出します。
5. 同じフライパンで鶏肉を炒めます。
6. 鶏肉の表面にこんがりと焼けたら、にんにく、玉ねぎを入れて炒めます。
7. 玉ねぎが透明になったら、トマトピューレとチキンブイヨンを入れます。
8. 15分ほど弱中火で煮て、煮詰まったら、オクラを加え、5分ほど煮込みます。
9. 塩で味を調えて出来上がりです。ライスとコーンミール(アングー)と盛り合わせます。
スパイスを使わずに、鶏肉とオクラの素材の旨みが味わえるシンプルな料理です。オクラのネトっとした食感とコーンミール、ライスの組み合わせが、意外なほどよく合います。日本人好みの料理だと思います。
付け合わせの一つ、アングーはコーンミールをお湯で溶いたもの。鍋にコーンミールを入れて、柔らかくなる程度に水を加え、弱火で10分ほど熱していきます。適度な柔らかさまで水を入れて調整して完成です。
コーンミールはなかなか売っていないので、ネットで買うのがおすすめですが、アリサンのは有機のコーンミールで、価格も手ごろなのでおすすめです。