フランスの豚肉と白インゲン豆などを使ったシチュー、カスレのレシピを紹介します。
カスレというとフレンチのレストランだと、鴨のコンフィを入れたりと豪華なメニューのイメージがありますが、フランスでは南東部ラングドックの伝統的な家庭料理で様々なレシピがあるそうです。
今回は豚肉を使ったレシピ。豆は乾燥の白インゲン豆を使いました。乾燥の豆は缶詰と比べるとかなり割安。豆を前の晩から水に浸して、圧力鍋で調理するだけで、手間がかからず、美味しい煮込みが出来ます。
白いんげん豆
白いんげん豆(ホワイトビーンズ、Navy bean、Haricot、White Pea Bean)はアメリカ大陸原産のいんげん豆の一種の少し大きめの豆。煮ると甘味が他の豆より強めに感じるのが特色。フランス、イタリア料理の煮込み料理の定番です。アメリカではBBQの付け合わせの定番ベイクトビーンズに使われる豆としてポピュラーです。日本でも、白あん、大福豆などに使われています。
タンパク質が多く、カルシウム、鉄分など栄養豊富で、ファセオリンというダイエットに役立つ成分も含まれているそうです。ただ、調理には注意が必要で、十分な加熱が必要とのこと。一昔前に白いんげん豆を十分に調理せずに粉末にする食べ方を紹介した番組のせいで中毒になった人が問題になったことがありました。
白インゲン豆はスーパーで見かけることはほとんど無いので、通販で買うのがおすすめです。
材料(4人分)
白いんげん豆(乾燥) | 200g |
豚肩ロース肉 | 200g |
ベーコン | 100g |
ソーセージ | 4本 |
にんじん | 1本 |
玉ねぎ | 中1/2個 |
ミニトマト | 6個程度 |
にんにく | 1片 |
ローリエ | 1枚 |
タイム(パウダー) | 小さじ1 |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
オリーブオイル | 適量 |
小麦粉 | 適量 |
白インゲン豆は圧力鍋で調理する場合は最低6時間程度水に浸して戻します。
休日のディナーに作る場合は出来れば前の日の晩から浸水すると良いですが、遅くても当日の昼までに水に浸すと豆は柔らかく調理できます。
豚肉はカレー用などに切り分けられた肉でもOKです。
ミニトマトの代わりにトマト缶の方が一般的なレシピかも知れません。トマト缶は1/3程度使います。
作り方
1. 豚肩ロース肉を食べやすい大きさに切って、塩胡椒をし、小麦粉をまぶします。
2. フライパンにオリーブオイルを熱し、強火で豚肉に色がつくまで焼き、一旦取り出します。
3. オリーブオイルでベーコン、人参、たまねぎ、にんにくを炒めます。
4. フライパンの野菜など、豚肉、ソーセージ、ミニトマト、ローリエ、タイム、白いんげん豆を圧力鍋に入れ、水を具がカバーされるくらいより少し多めに加えます。
5.圧力鍋で圧力がかかってから10分程度調理し、冷めるまで待ち、で合計30分程度で圧力鍋の蓋を開けて、塩胡椒で味を整えながら少し煮て完成です。
シンプルな食材で長く煮込んだシチュー。優しい味に仕上がります。具沢山なのでこれだけでも十分食事になりますが、バゲットなどを添えるちょうど良いです。
耐熱皿に入れて、パン粉を散らしてオーブンで焼いても美味しいです。
白いんげん豆と肉さえあればあとはあるもの次第という感じで、アレンジがきく料理です。
豆類はなかなかスーパーでは売っていないし、ちょっと重めなので、通販での購入がお勧めです。
今回圧力鍋を使いましたが、うちではフィスラーの圧力鍋を愛用しています。もう何年も使っていますが、使い易く大満足で、おすすめです。
乾燥豆は賞味期限も長く、急いで使う必要は無いのですが、つい色々な種類を買ってしまい、溜まってくるのですが、豆の消費に困った時にいつもパラパラとめくって参考にするのが世界中の様々な種類の豆料理を120紹介したレシピ本「世界の豆料理」。かなりのお気に入りです。