最近、タイレストランだけでなく、カフェ、スーパーのテイクアウトなどで良く見かけるタイ料理ガパオライス。バジル、ひき肉、ピーマンなどをナンプラー、オイスターソースなどで炒めて目玉焼きをのた家庭でも簡単に出来るタイ料理。
ガパオライスは日本ではバジルは一般的なスイートバジルが使われますが、タイではバジルはバジルでも、別の種類のホーリーバジルが使われます。タイ語で”ガパオ”自体がホーリーバジルを意味し、タイではホーリーバジルが入っていれば他の材料はなんでもガパオライス。
ホーリーバジルは生のものはなかなか売っていないので、通販で種を購入してベランダ菜園で育てて作りました。
タイレストランや現地ではタイの食材、調味料を色々と使いますが、ホーリーバジル以外は手に入りやすい材料で作れるレシピを紹介します。
ホーリーバジルで本格タイ料理 ガパオライス
ホーリーバジルとは
ホーリーバジル(Holy Basil)は日本語でカミメボウキ、英語でホーリーバジル、タイ語でバイガパオ、インドのヒンディー語でトゥルシーと呼ばれるアジアなど熱帯原産のシソ科のハーブ。日本ではホーリーバジルの呼び方が一般的な様です。
インドではアーユルヴェーダで使用され、不老不死の霊薬と呼ばれるハーブ。エッセンシャルオイルの原料になったり、ハーブティー(トゥルシー茶)にしたりと幅広く使われています。ヒンドゥー教では聖なる植物として、様々な儀式にも使われます。タイではこのガパオライスなどの料理に使われています。
生では苦味があり食べられませんが、加熱しても香りが残り、爽やかでスパイシーな風味がします。
ホーリーバジルの栽培
ホーリーバジルは生で売っていることはほとんどなく、苗、種もあまり見かけないので、通販で種を購入して育てました。ホーリーバジルは割と簡単に手間いらずで育つのでうちのベランダ菜園の定番です。もう5年ほど毎年育てています。
種を播く時期は春が理想ですが、うちでは7月くらいから種を播いても育ったことがあります。熱帯の植物ですが、うちのベランダ菜園では夏の暑さが落ち着いて、9月以降に大きくなって、10月頃に葉が収穫できる大きさになることが多いです。20cmくらいになるとすぐに蕾が出来て小さな花が咲いていくので、見かけたら摘み取っていく(摘芯)をすると大きく育ちます。摘芯をするとまわりに爽やかな香りが広がります。
うちではガパオライス以外では生の葉やをポットに一掴み入れて、お湯を注ぎ、ハーブティー(トゥルシー茶)にすることも多いです。ストレスの緩和やアンチエイジングなどの効果があるそうです。
材料(2人分)
ホーリーバジル | 片手1杯 |
ジャスミンライス | 1合 |
鶏もも肉 | 100g |
赤パプリカ | 1個 |
緑ピーマン | 2個 |
玉ねぎ | 1/4個 |
唐辛子 | 1本 |
にんにく | 1片 |
卵 | 2個 |
オイスターソース | 大さじ1/2 |
ナンプラー | 大さじ1/2 |
醤油 | 小さじ1 |
砂糖 | 小さじ2 |
ガパオライスは日本のお米よりタイ米(ジャスミンライス)と食べるのがおすすめです。タイ米はスーパーやカルディなどでは少量で結構な値段がするので通販で多めに購入して常にストックしています。
作り方
1. 鳥もも肉はうすく叩き、みじん切りにします。 細切れが手に入ると楽です。
2. 赤パプリカとピーマンは細切りにします。にんにく、唐辛子もみじん切りにします。
3. 事前にオイスターソース、ナンプラー、砂糖、醤油の調味料を合わせておきます。ホーリーバジルは軽く洗って葉だけ取っておきます。
4. ジャスミンライスを炊きます。色々炊き方はありますが、うちでは洗わずに、浸水せずに、日本のお米と同じように炊いています。
5. フライパンか中華鍋にサラダ油を多めに熱し、揚げる感じで揚げ目玉焼きを作ります。
6. 油を少しだけ残して、にんにくと唐辛子を入れ、中火で香りが出てくるまで熱します。
7. 鶏肉を入れて、強火で炒め、お酒を振ります。
8. 鶏肉に火が通ったら、パプリカとピーマンを入れ、少し炒め、手早く調味料を加えます。
9. ホーリーバジルを入れたらよく混ぜて完成です。
言うならば、スイートバジルに比べて、味がしっかりしていて、少しスパイシーさもあり、ハーブというより、野菜感がありました。