学生時代の頃、何年も前ですが、アメリカのノースカロライナ州に住んでいました。
ノースカロライナは”South”(南部)と言われる地域に属し、独特の食文化があります。フライドチキン、バーベキュー(豚のロースト)、フライドオクラ等色々とあるのですが、特に覚えているのが朝食に良く食べる粗挽きのとうもろこし、グリッツ(Grits)です。
グリッツとは
コーングリッツは日本で良く知られているものではイングリッシュマフィン、コーンブレッド、ポレンタ等に使われています。
アメリカ南部ではこれを水に溶かし、お粥状にして食べます。他の具材とあわせて一品料理になる時もありますが、主に朝食にシンプルに食べる事が多いです。アメリカではお湯に溶かすだけのグリッツがよくスーパーで売っていますが、日本では、なかなか売っていないので、お菓子、料理用に売られているコーングリッツを使用します。
作り方は簡単です。グリッツを鍋に入れ、水を多めに入れて、バターをひとかけらいれ、弱火で煮込みます。水が少なくなったら適宜足します。10分くらいでグリッツが柔らかくなり、塩こしょうで味付けして完成です。
グリッツの量ですが、水でふくらみ、乾燥状態の大体5倍くらいにはなります。
グリッツを使ったアメリカのブレックファースト
グリッツと言えば朝食、ブレックファーストです。
アメリカ南部のブレックファーストは以下の組み合わせのどれかで構成されている事が多いです。
- パン(トースト、ビスケット、パンケーキ)
- 卵(スクランブル、目玉焼き)
- 肉(かりかりベーコン、ソーセージ、ハム)
- ポテト(ホームフライズ、ハッシュブラウン)
- グリッツ
今回作ったのはトースト、スクランブルエッグ、かりかりベーコン、ホームフライズにグリッツ。家で食べることもありますが、ダイナーでの定番です。
作り方
1.ポテトは皮付きを大きめに切り、フライパンに少しの油で揚げ焼きにします。
2.ベーコンはフライパンで弱火で焼いてカリカリにします。
3.フライパンに残ったベーコンの脂でスクランブルエッグを手早く作ります。
4.トースト、グリッツを添えて完成です。
日本で売っているベーコンは柔らかく脂が少なめで、なかなかカリカリにならないのですが、通販でアメリカで売っているのと同じものが購入できます。コストコでも売っていたと思います。