何年も前にキューバでホームステイしていた時に外国人の自分の為にたまにはステーキはと作ってくれていた料理です。
硬い牛肉を少しでも美味しく食べる為にキューバで生み出された工夫だと思いますが、ステーキをミートハンマーで叩いて、レモン汁でマリネして、炒めた玉ねぎとあわせて食べます。
酸性のレモン汁でマリネすることにより、仕上がりが柔らかくジューシーになり、また、オリーブオイルが牛肉をコーティングして、肉の中の水分の蒸発を防ぎます。
日本だとスーパーで安い輸入のステーキ肉をよく売っていますが、輸入肉を美味しく食べるにはちょうど良いレシピだと思います。
Bistec Encebollado(ビステック・エンセボヤード)だとステーキの玉ねぎソテーのせですが、ラテンアメリカで一般的に使われている呼び方です。Bistec de Palomilla(ビステック・デ・パロミーヤ)だとキューバ独特の呼び方で、Palomilla(パロミーヤ)はスペイン語で蝶という意味で、厚いステーキを蝶のように真ん中から2枚に開いて作ります。
キューバ風ステーキの玉ねぎソテーのせ(Bistec Encebollado/Bistec de Palomilla)
材料(2人分)
牛サーロイン肉 | 2枚 |
玉ねぎ | 1個 |
にんにく | 2片 |
レモン汁 | 1/4個分 |
塩 | 適量 |
胡椒 | 適量 |
オリーブオイル | 適量 |
作り方
1.ステーキ用の牛肉を肉たたきで叩いて薄く、柔らかくします。
2.肉をジップロックバッグなどに入れ、すり下ろしたにんにく(チューブ可)、塩胡椒、レモン汁、オリーブオイルを揉み込み、1時間以上、出来れば一晩マリネします。
3.玉ねぎを1cm程度の輪切りにし、オリーブオイルを熱したフライパンで柔らかくなるまでソテーします。
4.ステーキを強火で両面に焼き色がつくまで焼きます。
5.玉ねぎをステーキの上にのせて、中弱火でお好みの焼き具合になるまで、ステーキの中まで火を通して、完成です。
ライス、キューバの豆のスープ ポターへなどと一緒に食べます。フライドポテトやサラダとあわせても良いかと思います。
にんにくと玉ねぎの味は残っていますが、レモン、オリーブオイルは加熱して、ほとんど風味が残っていません。お肉はびっくりするほどジューシーに仕上がっていました。今まで安い輸入肉を普通のステーキで食べていましたが、マリネするだけで、まったく別物です。
この料理、メキシコ、プエルトリコ、コロンビアなどラテンアメリカ中で食べられていて、少しづつレシピが違うようですね。